社会保障審議会は昨年12月26日、2009年度介護報酬改定率を3.0％引き上げるとした改定案を厚生労働相に答申した。引き上げ率の配分は在宅分1.7％、施設分1.3％。専門性の高い職員を多く配置する事業所や、サービスの特性に応じた業務負担に着目して、夜間業務など負担の大きな業務に的確な人材を確保する事業所などへの加算措置を新設する。また、特に人件費が高い都市部や小規模での経営を強いられている中山間地域の事業所などへの報酬単位の上乗せ割合を見直しまたは新設する。介護報酬改定は2000年の介護保険制度創設以来これまでに２度行われているが、プラス改定は今回が初めて。